水平切断方式
概要
比較的強固な既存杭は鉛直に切断してハンマーグラブで掴み取ろうとしても破壊・破砕できず、鉄筋が組み込まれている場合はことさらハンマーグラブで掴み切ることは困難です。水平切断方式は、ケーシングヘッド内面に切断カッターを取り付け、所定の深度で既存杭の一方(鉄筋を含む)を全周回転させることで既存杭を切断する、画期的工法です。
施工要領
- 杭芯より掘削芯(偏芯させる)を設定して掘削機を設置・据付をします。
- 所定の深度(カットする位置)まで揺動掘進します。
- カットする深度で全周回転を既存杭の一方を切断します。
- カットした既存杭をハンマーグラブで掴み取り孔外排出します。
上記作業2.3.4を繰り返し行い地中既存杭を除去します。
特許工法
当工法は当社の特許工法です。
- 特許番号
- 特許3683229号
- 出願人
- 株式会社 キョウシン
- 名称
- 既存杭の除去工法及び装置
- 出願日
- 平成14年4月3日
当工法による工事実績を多々重ねて現在に至っております。
技術情報
既在抗径 | ケーシングチューブの掘削径 | |
mm | Φ2,000mm | Φ1,500mm |
1,500 | 100 | × |
1,400 | 200 | × |
1,300 | 250 | × |
1,200 | 300 | × |
1,100 | 350 | × |
1,000 | 400 | 100 |
900 | 450 | 200 |
800 | 500 | 250 |
700 | 550 | 300 |
600 | 600 | 350 |
500 | 650 | 400 |
400 | 700 | 450 |
300 | 750 | 500 |
その他の地盤の掘削・障害物の切断方法
水平切断方式
既存杭を中間で水平方向に切断
鉛直掘削方式(方法)
既存物を直接切断またはケーシングチューブ内に抱き込みハンマーグラブで孔外に排出
多孔ラップ鉛直切断方法
平面的に掘削孔をラップして既存杭を鉛直に切断
連続ラップ鉛直切断方法
水平方向直列に掘削孔をラップして既存物を鉛直に切断
鉛直粉砕方式(方法)
チューブで掘進しながら既存杭をハンマーグラブで破砕
2分割切断方法
既存杭を2分割(2つ割り)に鉛直に切断
3分割切断方法
既存杭を3分割(3つ割り)に鉛直に切断
資機材配置図
近接作業時の全旋回機側面離隔寸法図